冒頭から思ったのですが、もしや食蜂操祈のスピンオフになるんじゃないかこの作品……という若干の不安。
単なる杞憂だといいなぁ……。それくらい
食蜂さんの主役力が高すぎる!
帆風潤子(銀髪縦ロールの常盤台のお嬢様)が一応主人公のはずですが、今回の話には登場しません。
食蜂さんが自分の記憶を思い出す場面でチラッと確認できるだけです。
主に意識を失った食蜂さんとインディアンポーカーにインストールされた悪意を持った誰かとの脳内での対話が中心です。
意識を失ったものの元々自我が強いのか、はたまた能力的に精神が鍛えられていて不測の事態にも揺らぐことがないのか……。
食蜂さんは精神の世界でもかなり安定しており、まさに女王の如し。
念入りに警戒はしていたが、頭の中を読んだ際に意表を突かれる形で閃光の罠にかかってしまって気絶したことを恥じているようです。
ビルの一室のような所で幽霊ちゃんらしき人物と話しているんですが、幽霊ちゃんの顔が黒塗りになっており表情がわからない……。
最初はてっきり食蜂さんに憑依した幽霊ちゃんだと思ってたんですが、誰だこいつ。
精神の世界で食蜂さんは王族御用達のような豪華な椅子に足を組んで座ってるんですが……。うおお!
太ももプルンプルン!椅子になりてぇ……。あと腰つきが中学生の体型じゃないな。
エッッッッッッッッ(ry
恥じていると言う割には冷静だね、と幽霊ちゃんらしき人物に返される食蜂さん。
誰かしら弄ってスカッとしたいところだゾ、と物騒な発言をする食蜂さん。能力が能力だけにコエーよ。
どうやら腹わたが煮えくり返っているご様子。
しかし能力で脳を弄るではなく、帆風さんを指でプニプニしまくってストレス解消したい程度の怒りのようです。弄るってそっちか……。
っていうかどこよここぉ……と訝しげに周囲を見回す食蜂さん。場所がわかってないのにあんなに堂々としてたんかい! さすがです。まぁ精神の世界だから場所をいちいち気にしてもしょうがない気もするが……。もし場所に見覚えがないなら他人の記憶が混入してる可能性もあるからマズいのかな……。
怒り心頭の食蜂さんに幽霊ちゃんらしき人物は才人工房(クローンドリー)を思い出したんだよね、と指摘します。
指摘されると苦々しい顔で食蜂さんはインディアンポーカーの流通に苦言を呈します。
人間の脳を弄れる食蜂さんはひしひしと危険性を感じてるからなぁ……。
才人工房の系譜に当たるであろう技術で作られたインディアンポーカーの悪用にかなりイライラしてる食蜂さん。そりゃ基本的に佐天さんみたいな無害な天使ばっかじゃないしね、この街。というか佐天さんが天使すぎるだけか。普通に悪だくみする奴の方が多いわ。
幽霊ちゃんらしき人物は、食蜂さん自身が関わった技術の悪用を許せないのは、食蜂さんが本当は正義感が強い人だからだ、と指摘します。
それに対して食蜂さんは正義感などの大層なものではないと否定し、カードを流通させた人間には何か事情があるかもしれないと前置きしつつも、人の頭の中を変質させるカードを最悪の人体実験と言います。
犬歯をむき出しにして歯を食いしばりながら険しい表情をする食蜂さん。全て暴き出して叩き潰す、と宣言しました。
なんつーかお嬢様がしていい表情ちゃうなコレは。超電磁砲の主人公の美琴といい、お嬢様なのは外見だけで中身はヤンキー入ってるなぁ。面白いからいいけど。原作者のお嬢様像はどうなってるんだ。
幽霊ちゃんらしき人物は食蜂さんの話に同意しつつも、ふわりと宙に浮かびながら食蜂さんの前に近づいてきて同族嫌悪の可能性を示唆します。人の心に踏み込んで好き勝手しているのはどっちも変わらない、と。
急に異様な感じになった幽霊ちゃんらしき人物の言葉に困惑した表情の食蜂さんですが、次のページで幽霊ちゃんらしき人物の顔の黒塗りがパキッと剥がれて……。
親方ぁ! 黒塗りの中から大事な部分だけ隠れた食蜂さんが!
突然の自分との対面に驚いて目を見開く食蜂さん。
一糸纏わぬ自分と同じ姿をした誰かに肩を馴れ馴れしく掴まれながら「一度心理掌握(メンタルアウト)の能力を使った人間の人生に責任を持つ」という自らに課したルールすらただの自己陶酔だと非難されます。
食蜂さんは怒って椅子から立ち上がるつもりだったのでしょうか……ここで食蜂さんは自分の身体が動かないことに気がつきます。
さらに畳み掛けるように自ら操られることを望む食蜂派閥のお嬢様達まで侮辱していく食蜂さんの姿をした誰か。フキダシで大事なところが隠れてるけどいい感じの肉のつき方してるねぇ……。
エッッッッッッッッ(二回目)
仲間たちへの侮辱の言葉にブチ切れる食蜂さん。
眉を吊り上げて
あぁ……?
いやだからお嬢様がしていい表情じゃないよ、それ。ヤンキーですやん、それ。原作者の中のお嬢様像は一体どうなってるん?
激昂して怒鳴る食蜂さんからぴょんと離れる食蜂さんの姿をした誰か。こわぁ〜い☆と言いつつも怖がっている様子はありません。
ここで食蜂さんの姿をした誰かは食蜂さんの確信に近づく発言をします。
自分の幸せを遠ざけ、他人の幸せを選び、 他人のことでしか怒らないのは何故か?
能力の罪滅ぼしでも自分が幸せになる資格がないと思っているからでもない……。
たったひとつの願い(きせき)を叶えるため。
現状なんとも言えないですが、上条さんの記憶を蘇らせる方策が食蜂さんにはあるのかな……。
もしかしてソードアートオンライン・オーディナルスケール的な方法?
非人道的な方法ならあるにはあるだろうけど食蜂さんはそれを良しとする人じゃないですよね。
悪魔のような誘惑の言葉を重ねて食蜂さんにまとわりつく食蜂さんの姿をした誰か。耳元で囁くせいで食蜂さんの敏感なお耳が真っ赤っか……見てるこっちが危うく尊い気持ちになりかけるわ!
そこに眩い光を放つ幽霊ちゃん(本物)がついに登場!
「食蜂さんは優しい人だから学園都市の科学者たちと同じじゃない!」
食蜂さんは目を覚まします……正確には幽霊ちゃんが憑依して身体を操っているようです。レベル5に憑依できるのはスゲーな。
とはいえ食蜂さんは操られることに強い耐性があるらしく、幽霊ちゃんは身体がこわばって動かしにくいようです。
幽霊ちゃんはさっきの夢(精神の世界)を覗き見ていたらしく食蜂さんにまとわりつく食蜂さんの姿をした誰かを悪霊だと思ったようです。
ということは幽霊ちゃん=食蜂さんの姿をした誰かではない? まだわからないですが。
しかしインディアンポーカーってレベル5の精神に影響を及ぼすほどの悪意をインストールできるのかなぁ……。
とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ1 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 乃木康仁,鎌池和馬,はいむらきよたか
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